東洋思想

陰陽論

陰陽論は「森羅万象のあらゆる物事を陰と陽の2つの要素に分類する思想」です。すべての物事は「陰陽」の相反する2つの「気」が調和することで秩序が保たれます。

「陰」と「陽」は「どちらか」ではなく、双方があって一つの要素となります。対立し、そして依存しながら絶えず変化します。

五行論

五行論は「森羅万象のあらゆる物事を木火土金水の5つの行(働き)に分類する思想」です。

【水】

《尚書洪範》一曰水。水曰潤下。潤下作鹹。
「水は潤し、下っていく」
「潤し、下っていき(海に流れ)塩味となる」

【火】

《尚書洪範》二曰火。火曰炎上。炎上作苦。
「火は燃え、上っていく」
「燃え上り(焦げて)苦味となる」

【木】

《尚書洪範》三曰木。木曰曲直。曲直作酸。
「木は曲がり、真っすぐになる」
「曲がり、真っすぐになり(実をつけ)酸味となる」

【金】

《尚書洪範》四曰金。金曰從革。從革作辛。
「金は従い、形を変える」
「形を変えて辛味となる」

【土】

《尚書洪範》五曰土。土爰稼穡。稼穡作甘。
「土は種をまき、収穫する」
「種をまき収穫して(作物)甘味となる」

相生相剋

相生相剋論は「五行(木火土金水)の循環の相手を生かす相生と相手を抑える相剋の関係」です。

相生

【木生火】木をこすると火が生じ、木が燃えて火になる
【火生土】火は木を燃やし、灰(土)を生じる
【土生金】土の中に岩石や宝石などの金質を生じる
【金生水】岩石は降った雨を湧き水として表に生じる
【水生木】水が草木を生長させる

相剋

【木剋土】木は大地に根を張り土から養分を吸い上げる
【土剋水】土は水を吸収して、せき止める
【水剋火】水は燃える火を消す
【火剋金】火は金属を溶かす
【金剋木】金属は刃物に加工され木を切り倒す
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