永峰式ジャーナリング・プロンプト
〜「問い」という制約が、思考の自由を解き放つ〜
はじめに:プロンプトとは「思考の呼び水」
近年、AI(ChatGPTなど)の普及により、AIに指示を与える「プロンプト(Prompt)」という言葉が一般的になりました。しかし、プロンプトの本質的な意味は「刺激」や「促し」です。
ジャーナリングにおけるプロンプトとは、白紙のページを前にしたときに、あなたの内面へ投げかけられる「問い」や「テーマ」を指します。永峰式ジャーナリング(MLS)では、このプロンプトを単なるお題ではなく、思考を深化させるための「創造的制約(Creative Constraints)」として定義しています。
なぜ、ジャーナリングにプロンプトが必要なのか?
「自由に書いていい」と言われると、脳はかえって活動を停止してしまいます。これを「選択のパラドックス」と呼びます。適切なプロンプト(制約)があることで、脳は初めて「その枠組みの中で答えを探そう」というクリエイティブな活動を開始します。
- 「何を書くか」に迷うエネルギーをゼロにする
- 自分一人では到達できない視点(レンズ)を提供する
- 思考のループを断ち切り、新しい気づきを強制的に生み出す
永峰式ジャーナリング・プロンプトの特異性
一般的なプロンプト(例:「今日の感謝は?」「将来の夢は?」)は、本人の気分や過去の経験に依存しがちです。一方、永峰式ジャーナリングでは、マヤのツォルキン暦が持つ「20のナワル」と「13の数字」をプロンプトとして採用します。
これは、自分の外側にある「宇宙的なリズム」を制約として取り入れることを意味します。
プロンプトの例とMLS的解釈:
- 「Akbal(夜・家・深淵)」のプロンプト:「今、あなたの心の奥底(暗闇)に隠れている、形になっていない願いは何ですか?」 (意図:潜在意識へのアクセスを促すレンズ)
- 「Cimi(死・再生)」のプロンプト:「次のステップへ進むために、今、潔く手放すべき執着は何ですか?」 (意図:変容を促すための二元性の分析)
このように、毎日変わるナワルを「プロンプト」として受け取ることで、私たちは自分の意志を超えた多角的な視点から自己をアップデートできるようになります。
プロンプトと向き合うための「4つの柱」
永峰式ジャーナリングでプロンプトに答える際は、以下の指針を意識してください。
- 運命論の切り離し:プロンプトを「今日の運勢」と捉えず、「思考のトレーニングメニュー」として扱ってください。
- 二元性での記述:問いに対して、ポジティブな面とネガティブな面の両方を書き出すことで、認知をフラットにします。
- レンズの意識:その日のプロンプトを「色メガネ」だと思って、世界をその色で眺めてみてください。
- 制約を楽しむ:一見自分に関係なさそうな問いであっても、その「制約」の中で創造的に答えを探すプロセスが、脳の新しい回路を開きます。
おわりに:あなたの認知を揺さぶる「一つの問い」
ジャーナリング・プロンプトは、あなたを型にはめるものではありません。むしろ、特定の型(制約)を通ることで、あなたの本質を浮き彫りにするためのツールです。
「今日は何を書こうか」と悩む必要はありません。MLSが提示する今日のプロンプト(レンズ)を手に取り、その問いの深淵へと足を踏み入れてみてください。そこには、自由奔放に書くだけでは決して見つからなかった、新しい自分の姿が待っているはずです。

